ストーリーは、起承転結がはっきりしていて、とても盛り上がり、楽しいものでした。
(でも、これは私が大人だから?それとも読み手だったから?)
「これを読みたい」と、自分で選んできた下の子は、物語の途中で、こぎつねが人間につかまるのではないかと怖がって、泣き出しそうになりました。
前ぶりに、人間は怖いものと思い込んでいた母きつねの回想シーンなど盛り込んであって、こぎつねが間違って、きつねの方の手を出してしまった時、「これはヤバいぞー」って、思ってしまったようでした。
でも、こぎつねが買い物にきた帽子屋さんのおじさんが、優しい人でよかった。
子供も安心したようでした。
後書きにこうあります。
「かあちゃん、人間って、ちっともこわかないや」
ここを大事に話してやってください。って。