タイトルがまた、めっちゃ興味を惹く、面白いものを持ってきますよね。作者の手腕を感じずにはいられません。
マンデーとチューズデーを何とかやっつけて、遺書(ウィル)を2つ手にしたアーサーは、またしても大した休息も持てず、ハウス世界に呼び戻されます。
この巻で対決する(!?)のは『おぼれ死んだウェンズデー』でした。この命名、面白いですね。
その他にも「年代物の血」とか「悪寒号」とか「立ちあがったねずみ」とか、言葉の使い方に楽しませられます。
だいたい3番目の敵(?)が女性で、クジラとは!!その設定にびっくりでした。
他にも楽しいキャラ、興味深いキャラがいっぱい出てきます。1巻から登場している唯一の第2世界での友人リーフも、今回は大活躍。
そして、同じくハウスでのだいじな相棒、スージーも美味しい登場をしてくれます。
一番面白かったのは、2巻のチューズデーの話のとき、
地下の国で、アーサーをひとり助けてくれた契約労働者・ジェイペスが、その後引き立てられて、アーサーの公式記録編纂者になっていて、(アーサーはハウス世界では遺書(ウィル)のカギを2つ持つ有名な王さまみたいな存在)
アーサーの武勇伝をとても大げさに、編纂していたので、3回目にハウスに来た時、最初はだれもアーサーをそのアーサーだと気づいてくれなかったとこ!
なんかお茶目なオチで、ジェイペス自身はアーサーをほめたたえたかったのでしょうが、ちょっと裏目に出ちゃった的なところがウケました。
巻が進めば進むほど、この物語の世界にハマっていくような気がします。一体これからどんな冒険がアーサーをまっているのでしょう?
ホントに面白いシリーズですよ〜。