私の弟が小さい頃にこの本が大好きでした。
年上のいとこたちと一緒に、おばあちゃんに読んでもらったのが
一番最初でした。
子どもが何人かそろってお話を聞いていると、
大きいおにいちゃんがいることや、
おにいちゃんの解説のおかげで、怖いはずのねずみばあさんが
ちっとも怖くない、『冒険』に変わってしまっていました。
キャーキャーいって、楽しそうに、押し入れに入りたがったり
ぼくなら戦うぞ!といきんでみたり。
ま、そういう楽しみもあっていいんだな。
と、こちらが教えてもらう結果になりました。
しかし、後日。
家で兄弟二人の読み聞かせでは、
すっかり怖くなってしまったらしく、
無言で母にぴったりくっついてきて、
「ぼくんちのおしいれにもちょっと顔に見える模様があるよね?」と
つぶやいたのは笑えました。