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この本に出会ったのは図書館でした。「秋だからどんぐりの本ないかな??」と思って探し偶然目にしました。 その頃幼稚園だった娘に読んでやろうと思って読み始めたのですが、読めなくなるほど感動してしまって声がでませんでした。 偶然とはいえなんてすばらしい本なんだろうと思いました。 子どもも「いい話やね〜〜」と反応も良かったです。 昨年から小学校で読み聞かせを始め、この機会にと思い購入しました。 今でも読んでいるうちに涙が出そうです。 最後の「うれしいことです」「うれしいことです」はいつも声が変になってしまいます。 「コウくん」とどんぐりの「ケーキ」のとっても心温まるお話です。 子どもに読んで欲しいな。と思う本です。 私の一番のお気に入りの本です!
投稿日:2010/10/01
表紙を見ると、なんだかとても幼い子向けの絵本のようですが、内容が実にいい! 4年生のクラスの読み聞かせに持っていったのですが、子供たちも私同様、感動していました。 身近などんぐりを擬人化し、小さなどんぐりの実の目線で語られる物語。 自分に名前を付けてくれた、こうくんに対する長く変わらない不変の友情に、ホロリとさせられます。 この小さなどんぐりに、すっかりやられた。そんな気分になります。 小さな実のどんぐりは、やがて人間のこうくんよりも大きくなり、年月がたち、忘れ去られても、温かくて熱い友情の心の灯が、ずーっと灯り続けているのです。 そんな思いに、いつしか忘れていたはずの、すっかり大人になったこうくんの心にも化学変化が生じて、何かを感じ寄り添うように、また惹きあうところが、本当に素敵です。 なんだか、無性にどんぐり拾いに行きたくなる、心にしみる絵本です。
投稿日:2009/12/15
ドングリの名前は”ケーキ”。コウくんがつけた名前です。 コウくんの特別なドングリです。 コウくんとケーキはいつも一緒のようです。 ある日うっかりケーキは落ちてしまいます。 ケーキは見つけてもらおうと頑張ります。 コウくんは何日もケーキを捜しますが・・・ ドングリのコウくんを想う気持ちが切ないです。 ずっとずっと長い間、変わらずにコウくんを想い続けています。 コウくんにもその気持ちが残っていたのが分かった時は 読みながらちょっと泣きそうになりました。 私はコウ君を見守るドングリの立場でお話を読んでいましたが、 コウくんの立場でお話を聞いていたようです。 誰にも触らせたくない宝物を持っている、我が子には コウくんが宝物をおもう気持ちは共感できたんじゃないかな? 子供は「なんで?ケーキって分かったのがスゴイ!」と感心していました。 子供と、大人とでは感じ方が違うお話かもしれませんが 読み終わった後ほんわか幸せな気持ちになれるのは同じようです。
投稿日:2009/09/25
子供の通う小学校で読み聞かせのボランティアをしています。 この本は何年か前に図書館で手にしました。 ざっと目を通して、いつか秋に読もうと思っていたのですが なかなか機会が無くて、今年改めてて手にしました。 ストーリーは知っていたのですが、初めて声に出して読んだところ 半分くらい読み進んだ所で涙で声がつまり、読めなくなってしまいました。 静かでやさしいどんぐりの語り口で静かに時間が流れていくお話です。 表紙を見たときにはタイトルからしてもっと小さい子向きだと思ったのですが 実は高学年〜大人向きかな?と思いました。
投稿日:2008/09/23
絵本ナビで評価が高かったので、手に取りました。 何人かの皆さんが書いていたように、表紙からして、幼児向けかと思いました。 ところが、まさに私好み、どんぴしゃりじゃないですか。 これはやるしかない!と、先日 、4年生で読みました。 4年生は、先生からのリクエストで、戦争ものが3回続いていて、2学期初めてのメンバーの自由セレクト本なので、楽しくやりたいと思いました。(2冊目は、まくらのせんにん そこのあなたの巻) こうくんが、ケーキと遊ぶ場面では、「どこにいった?」「みつけた」 春になった場面では、「小学生になった!」 家がたくさん建った場面では、「どんぐりの木はどこだ?」(左ページ下の絵に気がつかなかったよう) 前の方の子が何人か、口に出しながら聞いていました。 残念ながら、後ろの方の子は、細かいところまでは見えないでしょうが、お話を充分聞ける子供たちですから問題ないでしょう。 「うれしいことです。」の繰り返しは読むのが難しいですね。大事なところなんだけど・・・。 どんぐりを、(多分手作りの)ケーキにのせてくれるお母さんが素敵! なくした大事なものに再会するのもグッとくるし。 昔大事にしていたことを、思い出すコウ君もいいなぁ・・・。 小さい子は、どんぐりと遊んだり、なくしたりする前半部で楽しむでしょう。 でも、こんなに明るい絵で、お説教くさくもなく、高学年に読める本は貴重だなあ。 そういえば、うちにも、どんぐりが芽を出しているんだけど、どうしましょう? 大きくなったら、手に負えないし・・・(笑)
投稿日:2010/11/28
小学校の読み聞かせで使用しました。 が、事前に練習している時には、何度読んでも涙が出てきてしまい。なかなかスマートに読む事が出来ずに困りました。 コウくんがとっても大事にしているドングリの「ケーキ」。 おしりに名前を書いてもらって、いっつもコウくんと一緒です。 でも、次の秋のある日。コウくんのバッグから転がりおちたケーキは、とうとう見つけてもらう事が出来ずに・・・・。 小さなお子さんから、もちろん読んであげられると思いますが、小学校高学年位に特に読んで欲しい作品です。 コウくんとケーキの突然の別れ。ケーキのその後と、再会。 どのシーンも清々しく優しく、そして読後も情景が浮かんでくるような感動の余韻が素晴らしい作品。 ぜひ 子どもも大人も読んで欲しい一冊です。
投稿日:2008/12/10
孫娘5歳の秋、どんぐり本を求めて購入した一冊。 可愛げな男の子とどんぐりの表紙からは、「楽しい楽しいどんぐりあそび!の絵本」なのかなと思わせつつ、どうしてどうしてスケールの大きいお話に。 当時の孫娘にはちょっと長めで、特にラストは理解できなかったかもしれません。 6歳になった今年の秋、「読んで」と引っ張りだしてきました。 「こういうお話だったのか」という感じで聞き入っていました。 成長するどんぐりと男の子の交流していく姿が、経ていく四季と年月の中に、心情まで投影されているような絵に、読み手のこころが揺さぶられます。 シルヴァスタインの「おおきな木」の感想にも重なりますが、孫娘が今この本の何に惹かれ何を思うのか理解するのは難しいところですが、秋になるとまた引っ張りだして、新たな発見を重ねてくれるといいなと思います。
投稿日:2008/11/22
正直、表紙の絵からあまり期待せずに読みました。 数ページで、「あ、この絵本、思っていたのと違うわ」と思い、 最後は切なさと温かさで胸がいっぱいに。 うれしいことです。 うれしいことです。 この余韻が最後に空いっぱいに広がって、大きな愛を感じました。 たまたまこの絵本を選んだ日、娘に読み聞かせをしたのは旦那でした。 後で私が一人で読んで、旦那に「この絵本、すごくいいね」と言うと、 普段あまり絵本に興味のない旦那が「ああそれ。よかったね」と 同じように感じていたので、嬉しくなりました。
投稿日:2008/11/19
とってもいい絵本です、私、大好きです。 ケーキ”という名前のどんぐりは大好きなコウくんと 楽しい日々を過ごしていました。しかし、ある日かばんから落ちて 「まいご」になってしまいます。 ************************** コウくん、ぼくは ここです。ここに います。 ************************** どんぐりの声と想いは、コウくんに届くのでしょうか…。 ウチの長男(小4)は、読後ぽつりと、こう言いました。 「“ケーキ”は、コウくんの相棒だったんだね…。」 彼は、大事なものを失くしてしまったコウくんに感情移入しながら この絵本を読んだようです。 平易な文章なので、未就学児にも読めるとは思いますが、 どんぐりの心情が心に響いてくるのは、もう少し大きい人、かな。 ヤングアダルトにもいいかも、と思いました。
投稿日:2008/10/15
すばらしい絵と感動のストーリーに読み終えたときに、心が躍動していることがわかりました どんぐりが迷子になるってどんなおはなしだろう・・・? コウくんのお気に入りのどんぐりには「ケーキ」という名がついてます かけっこしたり、かたつむりのせたり、一緒に泳いだり・・・ 自分も幼い時、気に入ったものに名前を付けて、大切にした記憶があります それは、ふうせんだったり、ビニール製のおもちゃだったり・・・・ だからコウくんがケーキを見付けられずに、泣き出す気持ちは痛いほどわかります そして最も感動のシーン、コウくんが大きな木に成長したケーキを見上げて「ケーキ?」 コウくんはずっと、忘れずに覚えていたのです 本当に木が笑っていました 今、どれだけの人が幼いころの大切な思い出を覚えていることが出来るでしょうか?たとえ一時的に忘れてしまったとしても、こうした絵本と出会うことによって、思い出が蘇ってくる事がすばらしいことだと、この絵本は教えてくれました 子供だけでなくぜひ大人に読んでいただきたい一冊です
投稿日:2008/03/01
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