原題は、THE QUIET BOOKS。
とにかく、静かなシーンを集めたという体裁を取っています。
最初の方は、学校がテーマになっていて、動物達の静かなシーンに少し連続性があるのですが、それからは、あまり脈絡のない展開となっています。
一枚の絵を、それぞれの背景も考えながら楽しむという趣向なので、読み聞かせをする類の絵本というよりは、絵を見て楽しむというのが適切かも知れません。
特に気にいったのは、
「壁に落書きしたのが見つかって
理由を聞かれたりすると しーんとなる」
というページ。
トナカイの子供が、本当に打ちひしがれている姿が印象的です。
出来れば、大きなストーリーの枠組みがあって、そのストーリーに基づいた一枚が展開する流れだと、興味を持って貰えると思うのですが、一寸子供には向かない感があります。
対象年齢が難しい絵本だと思います。