新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

にじいろのさかな自信を持っておすすめしたい みんなの声

にじいろのさかな 作・絵:マーカス・フィスター
訳:谷川 俊太郎
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:1995年11月
ISBN:9784062619516
評価スコア 4.05
評価ランキング 26,691
みんなの声 総数 214
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  • 綺麗なうろこの意味とは

    私がはじめてこの本に出会ったのは、もう10年以上前、アメリカの本屋さんでした。まだ日本語訳が出る前だったと思います。
    表紙の綺麗さに思わず手に取り、中に目を通してかわいらしいお話だなーと思ってすぐに購入しました。
    当時はまだ結婚もしていなかったため、純粋に自分のために買った絵本です。

    その後結婚し子どもが生まれ、この本の日本語訳本に図書館で再会。
    久しぶりに読み直してみると、、、やはり、自分の立場が変わり、年齢を重ねると、同じ本でも感じ方が違うんだなということを実感しました。

    当初私が思ったのは、、、
    苦労せずに手に入れた美しいもの。それを周りに分け与えることで周りと仲良くなれるならなんの惜しいことがあるだろうか。
    それに気づいたにじうおは一つ大人になったんだね、ということでした。

    今回改めて読み直してみると、にじうおが自分の息子に、そして他の魚達が息子の友達に思えてきて。
    たまたま生まれ持った綺麗なうろこ。それは天賦の才能かもしれない。
    それを、うらやんだ友達に分け与える必要があるのかどうか。
    まして、分け与えないと仲間はずれにされちゃう・・・
    それってちょっと不条理なんじゃないかな、って。

    でも、どちらの考え方もあると思うんですよね。
    「綺麗なうろこ」をどうとらえるか次第ですね。
    実際、息子はこの本を読んだときには、「ぼくもウロコを分けてあげたほうがいいと思うよ〜!最初のにじうおは意地悪だったね」と言っていました。

    内容もいろいろ考えさせられるお話ですし、とにかく挿絵が綺麗ですので、ぜひ一度手にとって読んでいただきたい絵本です。

    投稿日:2010/11/25

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    13
  • 子どもの感性のままに

     アメリカの図書館の児童書コーナーで、真っ先に目に付くのがこの絵本。どこの図書館に行っても、このシリーズのうち1冊は、お薦めコーナーの棚に陳列されています。もちろん娘にも読んであげましたが、そのときの反応はいまいち。

     ところが、谷川俊太郎さんの訳で読んでみると、食い付き方がまったく違うんです! 「光物だ〜いすき!」な娘ですが、銀のうろこばかりに目を奪われるのではなく、まさにストーリーに引き込まれる、といった感じでした。

     ラストのシーンで、にじうおが、みんなにうろこを分けてあげると、思わず笑顔で大拍手。そして、まだ背びれや尾びれにも残っている銀色の筋模様を数えて、(筋が9本で、魚もにじうおを含めて9匹なので)「あっ、ちょうどいいよ! こっちもみんなに分けてあげれば?」と、提案していました。

     娘に、自分だったらどうする?と聞いてみたら、「うろこみたいなキラキラ光るシールを、お手紙の中に入れて、みんなにあげる。」との答え。なんだか小学生らしくて、かわいいな、と思いました。

     賛否両論あるようですが、にじうお自身も、周りのみんなも、しあわせそうな笑顔に包まれた最終ページ、そして、それを見つめる子どもの純粋な笑顔に、教訓、物欲云々も、すべて消えていったような気がしました。

     これからも子どもの感受性を大事に、評価も子どもの視点でしたいな、と思います。

    投稿日:2010/09/21

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    6
  • 味わい方はいくらでもあるようです

    • 事務員さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子6歳、女の子3歳

    レビューを書くのが難しい絵本でした。
    娘に「10本の指に指輪を持っていて、
    それをお友達がほしいと言ったらどうする?」と問うと
    「ママが働いて買ってくれたものだからあげれない」と答えました。
    そうです。私も園でもそう教えていて、
    彼女はシール交換やおもちゃ交換を禁止されています。

    質問がいけませんでした。
    見えないもの、お金に換えれないもので
    愛とか思いやりとか手助けとか、
    そういうものを分け与えれるか?ということを考えるように
    促してあげるべきでした。
    しかし、それは、園児では非常に厳しいとも思います。

    娘なりに考えるポイントはつかんでいて
    「にじうおの大柄な態度はよくない」と言っていました。
    そして、「きれいなうろこを独り占めするよりも
    みんなに分けた方がキラキラが広がって海全体が輝く」
    とも言っていました。
    それはそれで、娘はこの絵本を「味わった」のではないかと思います。

    投稿日:2010/12/09

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    1
  • 奥が深い!!

    • さわこさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 女の子5歳、女の子0歳

    もう何年も前からこの絵本の存在は知っていて、きれいだな〜と思っていました。
    でも、話の内容は全く知らず、今回初めて読みました。

    読む前は、きれいな色の魚の楽しい冒険の話かなとか思っていたのですが、とても奥の深い、考えさせられるいいお話でした。
    5歳の娘には丁度いい内容でした。
    今は、「自分が!自分が!」という時期で、なかなか周りの人のことまで考えられない娘。
    「自分ばかりのことを考えていては、お友達はいなくなるよ」と話していてもピンとこないようです。
    でも、この絵本を通して、相手を思いやる気持ちが少しは分かるのではないかと思いました。
    「どうしてにじいろの魚は、初めはお友達がいなかったの?」
    「どうしてにじいろの魚は、みんなとお友達になれたの?」
    などと質問したら、娘なりに答えてくれました。
    ちょっとは考えられたことに嬉しく思いました。

    …でも、お話と現実では、また違いますが…
    繰り返し読んであげると、だんだん心に残っていくのではないかな〜と期待しています。

    投稿日:2009/11/26

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    1
  • たからものでしょう。

    • さーくさん
    • 30代
    • パパ
    • 愛知県
    • 女の子6歳、男の子2歳

    表紙がきらきらしていて綺麗なんですよね。
    子供に持たせておくと破いたりしそうなんで
    思わずしまっておきたくなるくらい、綺麗です。

    私も娘にいろいろ絵本を買ってあげましたが
    これにはやられました。(親戚の子が娘に
    買ってくれました)

    話も、エゴが芽生えてきて聞かん坊になってきた
    ころ、読まして聞かすと何か気づいてくれるかも
    しれません。あれ、ちょっと私に似てるかもとか。

    投稿日:2009/02/07

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    1
  • これはとても奥深いお話です

    私は魚が大好きです。魚と言えば、太平洋の楽園・パラオを思い出さずにはいられません。世界有数のサンゴ礁が広がり、多くの個性豊かな魚が生息しています。それだけにこの本は興味深く、読ませて頂きました。これはとても奥深いお話です。まずこの本の絵はあまりにも美しくて、素晴らしいと思いました。そしてストーリーは人によって捉え方は様々だと思いますが、ひじょうに深い問題を投げかけていると感じました。素晴らしい本だと思います。 

    投稿日:2023/07/01

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  • @みんなと仲良く分け与える、優しくすることで仲良くなれて良かったね。

    Aなんで自分が生まれ持ったものを分け与えないといけないのか、そこまでしてしか仲良くなれない人々と仲良くなる価値があるのか

    Bにじいろのさかなを産み出したのは仲間たち、みんながちやほやするからこんな性格になってしまった、原因は回りにあるのに、仲間はずれにして欲しいものを分け与えてもらったら心変わり。

    本当に色んな考え方が出来る作品、小、中学生のクラスなどでみんなの意見等を聞いてみたい作品です、教材として素晴らしいと思う。

    投稿日:2023/05/22

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    0
  • 現代風「昔話」

    昔読んで普通に良い話と思っていましたが…近年、賛否両論きっぱり分かれることを知りました。
    嫌いという方のレビューを見ても、「そんな話だったっけ?」とよく分からず…
    そんな折、読みかたりボランティアの仲間との学習会でこの本が紹介されました。
    読みかたりを聞いて、やっぱり最初に読んだ時の印象と変わらず、いい話だなあと素直に入ってきました。

    この本が嫌いという方の理由として「鱗を分け与えなかったから仲間に入れないなんてひどい」というものが多く見られましたが…いや、そもそもにじうおの態度はあまりにも尊大だよねと感じました。
    憧れの眼差しを持って近づいてきた魚たちをまず無視したのはにじうおの方。そして自分より小さな魚に威張り散らすにじうおに怯え、あるいはあきれて周りの魚たちは距離を置いていった…と…。「仲間外れ」というと、何だかとてもひどいことをしている感じがしますが…どちらかというと、気難しい地主に村人が寄り付かなくなったようなイメージ?

    それから、ここでの「うろこ」というものは、体の一部というよりは、例えば富の象徴だったり、豪華な服飾だったりというような比喩的なアイテムとして私には自然と感じられたのですが、そこでもし引っ掛かって面白くないと感じる子がいるとしたら、昔話のような、比喩的な表現が前提のお話をあまり読んだことがないのかなと思いました。(若干発想が飛躍していますが。)ちなみに、虹色の鱗を「美貌」や「才能」に置き換えられている感想もお見かけしましたが、この絵本の世界では鱗は着脱自在のアクセサリーのようですし(鱗を取ったりつけたりすることに何の制約もないので)、才能というのはそれを使って何かをするというイメージですので、私には読んでいる最中にはそう感じられませんでした。

    「にじうおは鱗を分け与えたから皆と仲良くなれた」というのは、「たまたま人より財産があり、それを盾に威張って周りを見下していた者が、財産を社会に還元する方向で活かすようになって皆の尊敬を集め始めた」という風に読めたので、私には面白かったのだと思います。
    まあ、寓話ですよね。それをそのままアニメーションにもできそうな可愛く鮮やかな絵柄とキャラクターでテンポ良く描いた感じ。私は好きです。
    幼い頃に読んだらどう感じたのかなあ…我が家の子どもたちに聞いてみました。小さい頃読んだ記憶があるという17歳娘によると「特別、面白い!というほどでもなかったけど、別に嫌な気はしなかった。最近読み直してからすごくいい話だなあと思った」とのことでした。
    残念ながら初版で読んだ頃、私は大学生。既に成人していたのですよね…
    ここまで読む人によって解釈が分かれる作品も珍しいなあと思いました。好意的な感想でも、色々な解釈があり興味深かったです。
    エールの代わりに星5つつけます。

    投稿日:2019/10/18

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  • 奥が深い

    • ぼんぬさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子2歳

    虹色に輝くうろこを持った、世界で一番美しい魚がいた。でも一人ぼっちだった。僕はこんなにきれいなのに、どうして誰も好きになってくれないの? たこのおばあさんが教えてくれた悩みの解決法とは?
    どんなに価値のある物を持っていても、独り占めしていては、
    どこか心は満たされないまま。友達や仲間と分け合って初めて、その素敵な物が輝き、それを共有することで価値が見いだされる。
    人それぞれこの絵本から学ぶことや感じることは違うと思いますが、そのどれもこの1冊に出会わなければ、気付かないことだと思う。

    投稿日:2019/04/01

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  • まわりのために何ができるか

    前から読んでみたいなと思っていたので、
    図書館で借りてきました
    息子はキラキラしたうろこが気になって
    でも、最後はあれ?にじおうどれや?
    と言ってました
    ぎんのうろこはなくなっちゃったけど、
    いろいろな色のうろこがついてるのは、この子だけ
    と説明してあげました

    このお話のにじいろの魚がもっている
    銀色のうろこ
    を人間、人生におきかえて考えると
    優れて部分を持っていても、それをひけらかしているだけではなく
    人のためにという気持ちがないと人は集まってこないし、
    ひとりぼっちではさみしい、、
    大人の私が読むと、考えさせられる事が多かったです

    投稿日:2016/01/13

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