4歳の娘と読みました。
寒い寒い冬を乗り越えて、ようやく待ちに待った春。
子供はそれぞれ進級して、
大人も新年度を向かえ、背筋がピーンと伸びる春。
暖かくて嬉しいだけではない、
新生活を始めるにあたっての、しゃきんとした気持ち。
この、全日本人共通と言っても過言ではない
「春を迎える気合」とも言うべき姿勢が、
子供目線でとってもよく描かれいるなぁと思います。
たろうくんの周りにいるのは、お友達でも先生でもなく、
たんぽぽさんや、すずめさん、ありんこさんにネコさん。
たろうくんを取り巻く身近な自然界の存在が、それぞれ
ピンの伸びてみたり、石ころを気合入れて運んだり、
爪をシャキンと研いでみたり。
たかがウインクだけで済まそうとしたたろう君に向けられる
意義ありの視線も、
「もうちょっと気合いれて春やらないとダメでしょ!」とでも言いたげで、
娘も私も進級・新年度に向けて、
なんだかシャキンとした気分にさせられました。
とっても色使い鮮やかで、躍動感溢れる絵も、
「さぁー!春だっ!」という気合が感じられて、
さぁ、これから頑張ろう!という気持ちになれますよ!