小学校2年生の長女のお気に入りの絵本です。読むと、なるほどライラは負けず嫌いな娘そっくり。学校でクラスのとなりの子が金ぴか星をもらったのに、自分は「もっとがんばりましょう」だったら、たぶん娘もふきげんになるでしょう。
私だったら、そんな娘のイライラに乗っかってしまって自分もイライラしてしまうか、心配でハラハラしてしまいますが、ライラの周りの大人たちは、私とは全く違う上手な対応をします。
バレエ教室にライラを車で送ってあげるセレステおばさまは、ライラがごきげんななめで「バレエなんてだいきらい」と言い出しても、「今日でおしまいにしたら?」とさらっとかわします。バレエの先生もレッスンに集中していないライラを怒るでもなく、無視してレッスンを続けてしまいます。ライラはそんな先生の対応に怒り、「10倍じょうずにやってみせる」と一生懸命踊っていると、いつの間にか踊ることが楽しくなり、幸せな気持ちになっていくのです。
レッスンを終えたライラは、1週間に1回のレッスンだったのを2回のレッスンにしてもらおうと思うほどご機嫌に。それを迎えるセレステおばさんが、ライラをお茶に誘うセリフがなんとも素敵です。
ちょっと気難しくなってきた女の子への対応の見本を見せてくれる絵本です。不機嫌な娘には、うろたえず騒がず黙って見届け、自分で解決するのを待ってあげるのが必要なんだな。と、とても勉強になりました。同じように上手くできるかは分かりませんが・・・