主人公のローラは、今日はパパとお留守番。
パパに遊ぼうって言っても、
「パパは疲れているんだよ。
パパと遊ぶかわりに、
本の部屋にいって、本でももってきたらどうだい?」
世のパパに聞かれるセリフがここでも登場します。
これって、やはり万国共通のセリフなのかも知れません。
ローラは、仕方ないので、本の部屋に行くのですが、そこで見つけたのは魔法の本、杖、帽子。
「わたし、おなかがぺこぺこよ!」
と言うと、おかしづくりのパパが登場します。
次から次へと、ローラが願いを唱えると、パパが登場するのですが、やはり、深層心理では、パパと遊びたいということなのでしょう。
36人のパパが登場し、混乱するのですが、どうもそれを仕切っているのが、本当のパパのようです。
パパばかりなので当たり前なのですが、この辺りは分かりやすく描いてくれないと、作者の意図が半端に終わってしまいます。
オチは分かるのですが、一寸分かりづらい点が、残念でした。
「パパは疲れているんだよ」というフレーズ。
子供との時間は限られていることを考えれば、禁句とすべき最たるものではないでしょうか?
それがわかった時には遅すぎる、そんな警鐘を考えさせられる絵本です。