かお かおにめがふたつ はなはひとつ
と、ページをめくる度に顔がどんどん完成されていく。顔ができたら、次は表情。
たのしいかお かなしいかお
と、とても簡単な顔ですが、しっかりと表情がかかれています。
子供がお腹にいるときから読み聞かせていました。
赤ちゃんの時でも、しっかり絵本をみつめていて、1歳になっても大好きな絵本の一つでした。
産まれてきて目がみえるようになってからは、お母さんの顔を見ては、色々と感じてきている事だと思います。
それがこの絵本の中に、しっかりと詰まっていて、赤ちゃんにとっても、もっとも身近な内容の絵本だと思います。
読んでいる自分の声も、怒った顔のページでは怒った感じに、笑った顔のときは微笑んで、困ったら困った声で、自然と自分の顔の表情も絵本と同じになっいて、それに合わせた声を出して読んでいました。
そういう意味でも、絵本を読んでる間に、赤ちゃんにはしっかり感情と表情を伝える良い機会にもなったのではと思います。
そんな読み手の感情がおもむろにでるこの絵本は、本当に魔法の絵本だと思います。絵本に描かれている顔と声が絵本から飛び出した状態です。なぜか読み手もすっかり絵本と同じ状態になっていました。
泣いた顔や、怒った顔、笑った顔、すべて理解できるようになるまではお腹にいるころから読み始めていたら相当先だとは思いますが、きっと絵本の中の顔と、日常の自分をとりまく人達の顔をしっかりかぶらせていたのではと思います。
そのうち、この絵本の顔の真似をするようになりました。
真似をしている子供の顔の表情が、とっても豊かになりました。