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ごんぎつね」 8歳のお子さんに読んだ みんなの声

ごんぎつね 作:新美 南吉
絵:黒井 健
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:1986年08月
ISBN:9784039632708
評価スコア 4.86
評価ランキング 59
みんなの声 総数 72
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8歳のお子さんに読んだ みんなの声から

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  • わかってもらえてよかったな

     わたしは、お母さんと「ごんぎつね」という本を読みました。
    読みおわったとき、お母さんは、「かわいそうだね」と言ったけど、わたしは、ごんぎつねが、しぬまえに、ひょうじゅうに毎日くりをとどけていたのが、ごんぎつねだったとわかってもらえて、よかったな、と思いました。

    投稿日:2012/03/30

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    4
  • 美しい文章

    私が小学生だったころの、心に残る教科書の中のお話のひとつです。
    文章の意味をわかるようになった娘に、読んでみたかったのに
    なかなか機会がありませんでした。

    古い古い「新美南吉童話集」を、
    娘に文だけで読み聞かせ
    「絵本でも読もう」と図書館から借りてきて再度読み聞かせました。

    娘に2度読んでみて思ったことは
    新美南吉さんの紡ぐ言葉は
    絵がなくても情景が浮かぶほど、情緒的な美しい文章だということです。

    娘は、2度目の読み聞かせとなった
    絵本の絵を、ちらりと横目で見ながら
    私の声をずっと聞いていました。

    娘の頭の中には、一度目に声だけで聞いたお話で
    すでに場景が出来上がっていたようで
    あえてみる必要もないと思ったようです。
    そうだとすると
    この作品は、沢山の絵本が出ていますが
    こういった、ちょっとした手助けになるような
    淡い感じの絵が、丁度いいのかもしれません。

    投稿日:2013/03/21

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  • ごんぎつねの魂が救われた気がして

     言わずと知れた名作ですが、黒井健さんの絵が、美しく、幻想的に、物語の世界を一層引き立てています。
    娘も、真っ赤な彼岸花が咲き乱れる山里の風景に、思わず「わあっ」と声を上げていました。ごんぎつねの表情や後姿も、生きる強さと、哀しみと、気高さにあふれ、ぐっと心に迫ってくるものがあります。

     そして、迎える結末・・・。どっと感情が押し寄せ、涙で声が詰まってしまいました。「かわいそうだね。」と言うのが精一杯だった私に、娘は、
    「でも、うれしかったんじゃない? だって、わかったもらえたから。
    死ぬ前にわかってもらえて、うれしかったと思うよ。」と、私の目をまっすぐに見て言いました。
     子どもはそんなふうに受け止められるんだなと、ドキッとして、そして、ごんぎつねの魂が救われたような気がして、少しだけ嬉しくなりました。

    投稿日:2012/03/30

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