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移動するものたち

移動するものたち(小学館集英社プロダクション)

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だいじょうぶだいじょうぶ」 大人が読んだ みんなの声

だいじょうぶだいじょうぶ 作・絵:いとう ひろし
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,100
発行日:1995年10月
ISBN:9784062528634
評価スコア 4.84
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みんなの声 総数 218
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大人が読んだ みんなの声から

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42件見つかりました

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  • この本は、いつもいつも読む度に、最後のページになるとどうしても涙が出てきてしまいます。生きているものは全て年をとっていくものだとは分かっているのですが、ましてや、この本は、おじいちゃんとぼくの関係なので、結果はなんとなく最初から暗示されているのだけれども、あまりにもおじいちゃんとの時間が心温まるものすぎて、最後に涙が出てしまいます。

    おじいちゃんは別に、ぼくに何かを直に教えてくれたわけではなく、たった一言、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言っているだけなのに、その言葉が、ぼくがこれから生きて行く上で大切なこと、それが安心だったり信頼だったりを、いつもそばにいてくれることで教えてくれたんですよね。

    私も、自分の息子にとってそういう存在でいられたのかしら?と、胸に手を当てて考えてしまいます。

    多分、私自身の父とダブるのかもしれません。常に、孫である私の息子の為に、この話と同じようによりそってくれていました。そして、その父も確実に老いているので、それがダブるのかもしれません。

    私は、いとうひろしさんが、おじいちゃんの言葉が心の糧になったところで話を終えず、おじいちゃんの老いまで描かれているところに、この話のすごさが詰まっているような気がしてなりません。小さい子向けの絵本だったら、おじいちゃんのその言葉で社会に適用していったで終わってもよいような気がするのに、最後におじいちゃんの行く末まで描いているところが、容赦がないこと、そしてそれが現実であることを突き付けられているようで苦しくなるのです。

    でも、敢えてそこを描き、おじいちゃんが自分がもっと小さい時にに寄り添ってくれたように、ぼくが今はおじいちゃんに寄り添っているところがいいのかもしれません。

    大切なことを伝えてくれている本だなと心から思います。

    投稿日:2015/04/03

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    4
  • 「ボク」になって読みます

    • がっこりんさん
    • 40代
    • ママ
    • 秋田県
    • 男の子12歳、女の子8歳

    おおきなエピソードが描かれているわけではありません。
    ボクとおじいちゃんの、小さな日常が淡々と描かれています。

    その日常の中で、ボクは少しずつ成長していきます。おじいちゃんの「だいじょうぶ、だいじょうぶ」という魔法の言葉を頼りに。

    そして最後。今度はボクがおじいちゃんに……。
    ボクの成長ぶりに、胸を突かれました。

    出会いは立ち読みでしたので、本屋さんで涙をこらえるのが大変でした。
    自分のおじいちゃんのことも思い出しました。いつも優しく笑ってくれた人でした。大好きな絵を描いてみせると、うまいうまい、を連発してくれました。
    そういう「温かい思い出」は、色あせないことも知りました。

    子供たちにもこういう思い出を作ってほしいなぁ。

    これを読むとき、私は「お母さん」ではありません。「ボク」になります。おじいちゃんに見守られていた子供時代に戻ることができます。

    この暖かさを、多くの人に体験してもらいたいなぁ。と思います。
    我が子も、この本は大好きです。大人になったらまた読み返してくれるといいなぁ。。。

    投稿日:2009/10/21

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    4
  • 気付きの本 受賞レビュー

    子どもの卒園式で 園長先生が読んでくださった本。

    これが、「だいじょうぶ だいじょうぶ」との 出会いでした。

    何度も、だいじょうぶ、だいじょうぶ、と、子どもたちに 優しく語り掛けていました。
    その言葉は 大人である私にも 深く 温かく 心に染み渡っていきました・・・。

    その頃 私は 人間関係で とても悩み 傷ついていました。
    また、難治性の病にかかり、先が見えず 毎日が 暗く 苦しく つらい日々を送っていました。
    そんな中で 出会った絵本 「だいじょうぶ だいじょうぶ」は、私の打ちひしがれた心に そっと 一筋の光を 照らしてくれました。

    「だいじょうぶ だいじょうぶ それは むりして みんなと なかよくしなくても いいんだってこと」
    「だいじょうぶ だいじょうぶ それは たいていの びょうきや けがは いつか なおるもんだってこと」
    私を 底なし沼から 引き上げ、救ってくれた 言葉が そこには ありました。

    自分に 自信のない私。傷つきやすい私。落ち込みやすい私。そして、そんな自分が 嫌いでした。責めてばかりいました。

    しかし、この本は 私に そっと寄り添い 語りかけてくれたのです。
    「あなたは あなたでいい。それでいいんだよ、だいじょうぶ。」と。

    病気も 人間関係の悩みも もう、あなたは 十分に頑張っている。
    自分を 責める必要は ないんだよ。心配しないで だいじょうぶなんだよ。」と。

    そうだ・・・。私は 悩みながらも 前を向いて 必死で 歩いているではないか。
    そんな自分を ねぎらい、 大丈夫だよ、と 自分自身に 言ってあげても いいんじゃないか・・・。
    そんな風に 心に 変化が あったのです。

    「だいじょうぶ」
    日ごろ、なにげなく使う この言葉の持つ 愛の力。

    これほど 魂を 温かく包み込んでくれる 言葉は ないのではないでしょうか。

    相手にとっても 自分にとっても。

    そのことを この本は 気付かせてくれます。

    この本が 語りかけ、心に響く メッセージは、人それぞれだと思います。

    しかし、誰の心にも、さわやかな風が 胸いっぱいに 広がることでしょう。

    私のもつれた心を ほぐし、癒してくれるこの本は 私の宝物です。

    作者の いとうひろしさんに 心から お礼を言いたいです。

    本当に ありがとうございます。

    投稿日:2015/04/05

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    1
  • 父へ 受賞レビュー

    祖父母との思い出がない私は
    このおじいちゃんに父をみます。
    「だいじょうぶ だいじょうぶ。」と言ってもらったわけではないけれど
    存在そのものが「だいじょうぶ」その言葉でした。

    それなのに―。
    28年前
    治ることのない病で入院していた父が
    ポツリともらした「もうだめなのかな。」
    やがて父をなくしてしまうという現実に
    とまどい、おそれ、自分のことでいっぱいだった私は
    聞こえぬふりで、励ますことができなかった。

    あの時
    「だいじょうぶ」でなんかあるはずはなくても
    「だいじょうぶ だいじょうぶ。」と
    何度も何度も言ってあげればよかった。
    そう思えて悔やまれます。

    だから、「ぼく」がおじいちゃんのベッドの傍らで
    「だいじょうぶ だいじょうぶ。」と言う場面に
    少しの後ろめたさを感じながら
    鼻の奥がツンとなってしまう。

    そして去年、義母が入院、手術をしました。
    お見舞いに私はこの本を贈りました。
    ―今、義母は元気です。

    悔やまれることがもうひとつ。
    もうちょっとだけ長く生きて
    私の子どもたちに
    「だいじょうぶ だいじょうぶ。」って
    言ってやってほしかったよ、お父さん。

    投稿日:2015/04/05

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    1
  • 大切なことを教えてくれる 受賞レビュー

    10年前、初めてこの本に出会った時、なんて優しいんだろうと思いました。今、読み返してもその気持ちは変わらず、そして読めば読むほど、奥が深いなあと感じます。おじいちゃんと孫のふれあいが淡々と描かれてる内容ですが、この関係がとても大切なことだと思うのです。子供は毎日なにげない生活から、たくさんのことを学んで成長します。こんなおじいちゃんに見守られて優しい時間をすごせたら、子供はきっとやさしい子に成長するでしょう。そして「だいじょうぶだいじょうぶ」という言葉を心に刻みながら一つ一つ乗り越えていく勇気をもらい、子供が成長したら、またその「だいじょうぶ」をおじいちゃんに返していく。親子でも同じですね。作者のいとうさんも、きっとこんな子育てをしていったのではないでしょうか。いとうさんの優しさがにじみでている本です。
    「だいじょうぶだいじょうぶ」、これからもみんなにこの本を伝えていきたいと思います。

    投稿日:2015/04/01

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    1
  • 魔法の言葉

    • おしんさん
    • 40代
    • ママ
    • 鹿児島県
    • 男の子23歳、女の子21歳、男の子18歳

    だいじょうぶだいじょうぶ
    無理をして、一緒に遊ばなくてもいいってこと。
    だいじょうぶだいじょうぶ
    車がぶつかってきたり、頭に飛行機が落ちてくることもないよ。

    色々な所を冒険したり、新しい発見をしても、そこには、危ないこともたくさんひそんでいる。
    でも、そんなときは、
    「だいじょうぶ だいじょうぶ」
    って言ってもらったら、
    まんざらでもないな。
    ってことに気づくことができる。

    『だいじょうぶ』のひとことで、気持ちに余裕ができて、無理をしないで生きていくことができる。そして、人に対して、優しい気持ちになれる。

    本当に、大切なことを、いっぱい気づかせてくれた、魔法の言葉。
    そして、おじいちゃんの存在の大きさ、優しさが、いとうひろしさんの柔らかな絵で、さらに伝わってきました。

    おじいちゃん、ありがとう。

    投稿日:2010/08/12

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  • じーんときました

    • 884さん
    • 30代
    • ママ
    • 富山県
    • 女の子2歳

    絵本ナビでこの本の存在を知り、読んでみたいと思っていました。
    今日図書館へ行ったら見つけたので借りてきました。

    評判通り泣ける本でした。

    「ぼく」がまだ小さかった時、毎日さんぽに連れていってくれたおじいちゃん。そんな遠出をしなくても、家の近所をまわるだけのさんぽでも、小さなぼくにとっては大きな冒険の旅でした。
    時は流れ、ぼくは世の中にはたくさんの不安や危険、自分の力ではどおにもならないことがあふれているということに気づきます。
    でもそんな時、おじいちゃんはいつも言ってくれます。
    「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と。
    さらに時は流れ、おじいちゃんも年をとり、今度はぼくがおじいちゃんの手を握って「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言ってあげる番がきました。

    わが子にもこんなふうに育ってもらいたい、そして自分はこのおじいちゃんのように、わが子やいずれは産まれてくるかもしれない孫にとって安心感を与えてやれるような大人に成長したい、と思わせてくれる本でした。

    投稿日:2010/01/19

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  • 魔法の言葉

    絵本のストーリーが、いつも私が言っていることと同じでビックリしました。

    私も自分の息子や教え子たちに、「大丈夫、大丈夫」と言うことが多いです。
    悲しいことや嫌なことがあったりする子どもたちからすれば、「何も知らないくせに、勝手なこと言わないで!」と怒られることもありますが、「大丈夫」という言葉は魔法の言葉だと思います。
    「大丈夫だよ、なんとかなるよ」「大丈夫、そのままでいいよ」って、たくさんのメッセージがこもっているから、だから「大丈夫」って言ってしまうんですよね。

    世の中、悪いことばかりじゃない。
    それも私がいつも呟いている言葉です。
    子どもたちにも、よく同じことを伝えてしまいます。

    最後に、おじいちゃんに「大丈夫」と言うところは、少し涙が出そうになりました。
    我が子にも読んでやりたい絵本です。

    投稿日:2022/12/22

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  • 魔法の言葉

    だいじょうぶだいじょうぶ。
    おじいちゃんからのその言葉に何度も救われたぼく。
    だいじょうぶって、すごい言葉ですよね。
    シンプルなのにとても力があって、全てを肯定してくれるような魔法の言葉。

    わたしは結婚する時に、ひとつ心配ごとがあり、
    母に話した時にかけられた言葉も、だいじょうぶ、でした。

    だいじょうぶ。
    大人でも子供でもこの言葉に救われることはきっとありますね。

    投稿日:2020/09/04

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  • 子どもたちにも届けたい

    表紙のおじいちゃんと孫の男の子のほっとする絵、そして裏表紙には、ずいぶん大きくなった男の子が一人で花束を持って、しっかりと歩いています。
    この絵本は、読んだ人の置かれた状況によって、受け取り方が変わってくると思います。
    心細い時に自分を励ましたり、老親の介護の支えになったり。
    今は、コロナウイルスで大変な状況になっている、特に子どもたちに届けたいです。
    「だいじょうぶ だいじょうぶ」「それは、この よのなか、そんなに わるい ことばかりじゃ ないって ことでした」日本だけでなく、世界の抱えてしまった問題、不安、悩みなどは、計り知れないものがあります。簡単には言ってはいけないとは思います。
    でもこれからを生きていく子どもたちにも、希望を持って生きていってほしいです。
    そのためにも自分ができることは何かを考え、生きていきたいです。

    投稿日:2020/03/13

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