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むげんことわざものがたり

むげんことわざものがたり(偕成社)

好評につき2刷!ことわざがつながって、ひとつの物語になったおもしろ絵本

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この世でいちばん すばらしい馬」 11歳のお子さんに読んだ みんなの声

この世でいちばん すばらしい馬 作・絵:チェン・ジャンホン
訳:平岡 敦
出版社:徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
税込価格:\2,090
発行日:2008年12月
ISBN:9784198626600
評価スコア 4.9
評価ランキング 9
みんなの声 総数 28
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11歳のお子さんに読んだ みんなの声から

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  • ハンガンの時代へと連れて行ってくれます

     唐代に活躍した画家ハン・ガン(韓幹)という実在の人物がモデルのお話です。
     幼くして家計を助けるべく酒屋の配達人(作品では食堂の出前)となりますが、ワン・ウェイ(王維)に見出され、その経済的援助を受けて絵画を曹覇に学びます。
     腕をあげ、玄宗皇帝に、宮廷の絵師になるための学校に入るよう召し抱えられました。
     昔の絵を手本に描く陳氏を師として馬を描かせますが、師とは似ない作品を描いたのでこれを詰問したところ、
     「臣は自ずから師有り。陛下内厩の馬、皆な臣の師なり」と答えたという逸話をかつて読んだ記憶があります。
     
     絵本という形で再会できるとは、思いもしませんでした。
      前人の画法を踏襲するよりは、対象そのものを観察し描く、自然主義的な作業を主張し、それが認められ師を離れ、結果、その技量は師を越えたという人物です。

     ハンガンが、「真」を追求した結果、絵から飛び出す勢いの馬が描かれれるようになり、本作品のストーリーへと繋がって行くわけです。
    『西陽雑俎』にもこのような話が見られます。
     
     ハンガンの画力が充分につたわってくるチェン・ジャンホンさんのこの絵本は、その域を越えた芸術作品だと思います。
     絹地に墨と絵の具を用いて描く手法を、ハンガンと同様試みられたこの作品は、読者をハンガンの時代へと連れて行ってくれます。
     後書きまで、息子は食い入るように読んでいました。
     今も昔も“本物”には“力”がありますね。

    投稿日:2009/11/09

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  • ☆中国絵画の様な絵本

    中国の唐の時代に実存した画家ハン・ガンの馬の絵から作者が創作したお話です。
    ハン・ガンと同じ手法、絹地に水墨画で描かれています。

    当時の宮廷や戦の様子が、繊細に生き生きと見る人にせまってくる絵本です。
    特に馬の絵は動き、表情共に怖いくらいの迫力です。
    ハン・ガンが馬の絵にこめた気迫と作者の思いが重なったような
    力強い絵本、と言うより絵画を見ている様です。

    絹地に描かれた原画が見たくなりました。

    中国の文化を知る入り口にもいいですね。

    投稿日:2009/03/09

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