表紙の絵が気にいったので読んでみました。
とにかく、絵が素晴らしい。
エリック・バトゥーは、世界最大規模の絵本原画展であるブラチスラバ世界絵本原画展(BIB)でグランプリ受賞履歴があるとのこと。
納得の出来る美しい絵だと思いました。
お話は、ピンクのこぞうのペノが、友達と別れるシーンから始まります。
仲良しだっただけに、ベノは悲しくて元気がなくなってしまいます。
どうして良いかわからず、ふくろうのホレイカに聞くと3つのことを教えてくれます。
その1 我慢せずに泣くこと
その2 誰かに話すこと
その3 心の中に友達の部屋をつくること
単純だけど、理にかなって示唆に富んだ教えだと思います。
作者のモニカ・バイツェは、セラピストでもあるので、こうした文章になったのでしょう。
そして、こぞうのベノは、元気を取り戻して、新しい友達と仲良くやっていけるようになるのです。
あまり別れということを意識しないかも知れませんが、幼稚園時代に読んであげたい絵本としてオススメします。
きっと、暖かい心を宿してくれることと思います。