昔話の語り口って、あたたかいですね。この本は、昔話を語るおばあさんになった気持ちで、子どもに読み聞かせるといいと思います。昔話にくわしくなくても、とても親しみぶかくなれる内容でした。
さるがかめに竜宮城まで連れていかれるシーンでは、どきどきしてしまいました。さるにどのような運命がまっているのか。。。でも、どんでんがえしがまっているなんて、とてもじゃないけど、想像できませんでしたね。
どうして、かめの甲羅にひびがはいっているか。カレイはどうして平たくなって、砂の中にいるのか。そして、くらげはどうしてほねがないのか。これらの質問の答えが、この本を読むと分かってしまいます。昔話って、科学的な根拠はないけど、すごい影響力をもっていますよね。昔話によって、なるほど!と納得させられるなんて、すごいなあと、この本でつくづく感じました。