話題
まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

話題
移動するものたち

移動するものたち(小学館集英社プロダクション)

谷川俊太郎さん推薦! 黒い夜の森を捨て、旅に出る動物たち……移民の旅の現実を描くサイレント絵本

  • 泣ける
  • 学べる

だいじょうぶだよ、ゾウさん」 大人が読んだ みんなの声

だいじょうぶだよ、ゾウさん 作:ローレンス・ブルギニョン
絵:ヴァレリー・ダール
訳:柳田邦男
出版社:文溪堂 文溪堂の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2005年11月
ISBN:9784894234383
評価スコア 4.79
評価ランキング 450
みんなの声 総数 65
  • この絵本のレビューを書く

大人が読んだ みんなの声から

みんなの声一覧へ

並び替え

29件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 3 次の10件 最後のページ
  • こんなふうにゆったりと死を迎えたいですね

    • 西の魔女さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子15歳、男の子11歳

    ゾウさんは 死期が近づき 
    もうすぐ旅立たなければならないのがわかっているのに
    とても落ち着いています。
    それにひきかえ ゾウさんと仲良しの幼いネズミは
    ゾウさんを見送る心の準備が出来ていないようでした。
    月日はめぐり
    日に日に弱っていくゾウさんを見ているうちに 
    ネズミも幼くはなくなり 
    そして、お別れしなければ…と思えるようになったのですね。

    自分も幼かった頃は 死ぬことがとても怖かったのを覚えています。
    (親の死なんて もう怖くて怖くて考えるのも嫌だったし。)
    今は 怖いというよりも 子ども達を遺していくのが辛い…
    そんな風に気持ちが変わった感じです。
    これで子ども達が 私の元から巣立ったりしたら
    その辛さもなくなっていくのかもしれないな…。
    この絵本を読んで そんなことを考えました。
    親の死についても 考えたくないっていうのは変わらないけど
    いつか必ずやってくる、避けられないものというふうに
    確実に変化しています。

    「死」の概念とは 
    人が成長するにつれて変わっていくもの。
    受け入れられるようになっていくもの。
    そういうものなのかもしれません。

    このゾウさんは人生を十分生き抜いたのでしょう。
    ネズミも ゾウさんとの時間を十分に過ごしたのでしょう。
    送る側も 送られる側も
    こんなゆったりとした気持ちで死を迎えられるのは理想ですね。

    投稿日:2008/11/11

    参考になりました
    感謝
    4
  • 残すもの

    大切な人との別れは、生きていて何度体験するのでしょうか。
    昔は家で出産することもあったり
    家でお年寄りを看取ることもあったり、と
    死というものと生きるということが身近にあったのだと思います。
    昨日まであった命がなくなること
    昨日はなかった命が生まれること。
    どちらも生きていく上で大切なことですが
    現代の子どもにとってそれは身近なではありません。

    死ぬことはつらく悲しいことかもしれませんが
    自分を大切におもってくれた人と
    その感情を共有したり、最後の最後まで寄り添うあうこと、
    それこそが本当の意味での別れとなるのかもしれません。
    死ぬというのは終わるということではなく
    残された者に対して「何か」を残すものだとおもいました。

    投稿日:2016/10/19

    参考になりました
    感謝
    1
  • 母とだぶりました

    年老いたゾウとねずみはなかよし ねずみはゾウに食べ物を持って行ってあげたり めがねにひもをかけたりいろいろと世話をしてあげるのです
    年老いたゾウはとうとう、橋をわたってゾウの国へと行くのです 橋はこわれていますが ねずみは橋を治してあげます
    このねずみの優しさ  ゾウとの別れは悲しいけれども とうとうゾウは橋を渡っていくのです・・・・

    人間の老いも同じです 
    今まではなんでも自分で出来ていたのが 身体が思うように動けず・・・自分でも情けない思いをしている母とダブりました

    年おいて死へ向かうというこの誰にも避けられない道 そして残されたねずみは 悲しみの別れを受けいれなくてはならないのですね

    投稿日:2012/04/27

    参考になりました
    感謝
    1
  • ありがとうと言いたくなりました。

    • ゆっきんぐさん
    • 30代
    • ママ
    • 静岡県
    • 男の子6歳、男の子4歳

    大好きだった祖母が、末期ガンだと知らされ、京都で働いていた私は実家の静岡へ戻りました。最後は祖母のそばでお世話したくて・・・

    毎日、祖母の家へ通い、日に日に足が立たず、寝たきりになり、食欲が落ち、カラダを痛がる姿を介護して、最後は祖母をちゃんと見送る事が出来ました。

    大切な人との別れが、もうすぐやってくると解っていても、もしかしたらまた歩けるんじゃないか・・・もしかしたら・・・となかなか受け入れられなかった介護生活。
    ねずみが、もがく日々と同じです。

    でも、いよいよ、自分の中でそれが叶わぬ希望だとわかってくると、祖母が安心して苦痛のない世界へ旅立てるように、心のどこかで準備し始めていた自分を、冷たいのかと責めたこともありました。

    この絵本を読んで、もう祖母の死から10年以上たった今、あの頃の私に、「よく頑張ったんだよ」って慰めてくれたような気持ちになりました。
    ありがとう・・・って言いたくなりました。

    私の子供たちに、まだ「死」は身近ではありません。
    ねずみや、ぞうの気持ちを理解するのは難しいのかもしれません。
    でも、避けて通る課題ではないので、もし彼らの大切な人の「死」が身近になる時には、ぜひこの絵本でなにか伝えられたらいいなと思います。

    投稿日:2011/03/21

    参考になりました
    感謝
    1
  • こわがらないで だいじょうぶ

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子16歳、男の子14歳

    死を受け入れるというテーマのストーリー。
    やや重いテーマですが、年老いたゾウと若いネズミの姿を通して、
    じんわりと考えさせてくれる作品でした。
    若いネズミと仲良く暮らしていたゾウは死期を悟り、
    ゾウの国への旅立ちを告げます。
    ところが、ゾウの国へ行くための吊り橋が壊れていて、行けなくなってしまったゾウ。
    その事実に安心しながらも、ネズミは成長することで、
    ゾウのためにも、ゾウの旅立ちを受け入れることにするのです。
    こわがらないで。
    だいじょうぶ。
    ゾウの気持ち、ネズミの気持ちがじんわりと伝わってきます。
    ゾウの国も象徴的です。
    よおく見ると、無数のゾウたちが木々になったような森です。
    一人ぼっちになったネズミですが、
    ラストの絵からは未来の予感がします。
    絵の隅々から伝わってくるメッセージも感じ取ってほしいです。

    投稿日:2010/04/14

    参考になりました
    感謝
    1
  • 30年後も読んでみたい

    • ちうやかなさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 男の子14歳、男の子11歳

    訳者である柳田邦男氏の講演で紹介されて知りました。
    子どもにはまだ読んでいません。
    っていうか、読む気には今はなれません。
    読む年代によってとらえ方が全然違ってくるとも思います。
    私自身はなんだか読むのが恐かったのですが、
    でも何度も読んでしまいます。
    ネズミの立場・・・成長とともに別れを受け入れる準備をする立場と、
    ゾウの立場・・・いつか送られる準備をする立場・・・
    どちらにしても、考えながら読むと胸が苦しくなってきます。
    でも、読まずにはいられない感じがします。
    せっせとゾウの世話をするネズミの姿に、
    今は自分を重ねて見ているのだとも思います。
    10年後、20年後、30年後、きっと私のとらえ方も
    変化していくでしょう。
    私はそういう本がやっぱり好きなのだと思います。

    投稿日:2009/12/10

    参考になりました
    感謝
    1
  • 大人の方へお薦めです

    • しいら☆さん
    • 40代
    • ママ
    • 宮城県
    • 男の子17歳

    柳田邦男さんの訳だし、もしかして・・・と、予想通り!

    私は「死」ということよりも、「老いる」ということと、その「老いるまで一緒に過ごす」ということを考えさせられるように思います。

    題名通りに受け取れば、若いネズミが言っているように思われます。でも、おさないネズミが成長することで、「受け入れられること」「自分が成すべきこと」をし、自分自身に「だいじょうぶだよ」と言っているような気がします。

    介護生活が長い者にとっては、もう涙涙涙・・・

    大人にじっくり読んでいただきたいです。

    投稿日:2009/03/31

    参考になりました
    感謝
    1
  • いつかくるその日に備えて

    今まで頼ってばかりいたゾウさんがいつの間にか年老いて、自分の方が世話をする側になったネズミが、ゾウさんとの別れを受け入れ、乗り越えようとする姿に、87歳を迎える母と自分の姿を重ね、優しく、温かく母をケアしようとネズミさんから教えられました。

    投稿日:2008/10/01

    参考になりました
    感謝
    1
  • 私はゾウさんが大好きです。幼い頃、動物園でゾウさんを見た時の衝撃は決して忘れることができません。だからこの本は興味深く、読ませて頂きました。これはあらためて死について考えさせてくれます。私はケアマネジャーであり、また終活アドバイザーでもありますが、これまで死について考える機会がいろいろありました。けれどもこの本はひじょうに、わかりやすく死についての問題を投げかけていると思いました。素晴らしい本だと思います。

    投稿日:2023/07/08

    参考になりました
    感謝
    0
  • きっとすべてうまくいくよ

    最初はゾウとの別れを受け入れられなかったネズミが、心の成長とともに受け入れられるようになっていきます。
    幼いころのネズミにとって世界はゾウだけだったけれど、年月を重ねていくうちに世界が広がって、自分でやっていく自信がついたのでしょうね。

    最後のページで、
    「きっとすべてうまくいくよ」
    とささやきかけた言葉は、ゾウに向けてだけでなくネズミ自身にも向けた言葉のように感じました。

    投稿日:2023/07/03

    参考になりました
    感謝
    0

件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 2 3 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

「だいじょうぶだよ、ゾウさん」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

きんぎょがにげた / はらぺこあおむし / もこ もこもこ / よるくま / しろくまちゃんのほっとけーき / いないいないばあ / がたん ごとん がたん ごとん / おつきさまこんばんは / ぐりとぐら / じゃあじゃあびりびり

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



児童書出版社さん、周年おめでとう! 記念連載

全ページためしよみ
年齢別絵本セット