ほんの一時期マンションに住んでいたころ、下の階や隣の部屋に気兼ねして、ジャンプも、夜に部屋の中を走るのもぜんぶ「しーっ」と止めいていた頃に探して買った本です。
遊びたい盛りの子どもに、「飛んじゃだめ」、「大きな声を出しちゃだめ」、「しーっ!」、と言わなきゃいけないのも嫌で、とうぜん、言われ続けてる子どもも嫌だろうなと思っていたとき。
何かいい本はないかなと探していてこの本に出会いました。
楽しそうに遊ぶどうぶつたちが、「しーっ」と言われて文句もなく黙る。
眠っているちいさな赤ちゃんのために。
その優しさに触れてから、私がちいさな声で「しーっ」と言うだけで、ぴたりと止まって、同じように「しーっ」と言ってくれる子ども。
そしてひそめた声をあわせて『あかちゃんがねむっているからね』と言うと、怒ったり怒られていたりした頃が嘘のように、やんわりと騒ぎが静まるようになりました。