「どうぞのいす」が大好きだったので、その続編ということで購入した絵本です。
今回はなんとテーブルを作ってしまいます。うさぎさん、器用ですね(^^)
みんなで使うテーブルですから大きいです。そして丸いです。そして、みんなが大好きな切り株のある丘へ運びます。
きっと、普段から自分のことより相手を思いやる、心の優しいうさぎさんなのでしょう。
だからこそ、誰も何も言わなくても、みんなが手伝ってくれたのだと思います。
車の音がどんどん軽くなっていくところ、いいですね!
うさぎさんも、最後は足が付かないほどになって・・・嬉しかったでしょうね(^^)
人に強制されてではなく、自然な気持ちから出る親切な行いや優しさというのは、やっぱり相手にも分かりますし、そういうものでなければ相手の心を動かすことは出来ないのかもしれません。
最後、テーブルだけでなく全員分のいすまで作るうさぎさんですが、これも嫌々やってるのでなく、みんなの喜ぶ顔が見たいからという自然な優しさですよね。
現代は、親切な人は馬鹿をみるような風潮もありますが、うさぎさんのような相手を思いやれる心は失いたくない心です。
お話は勿論、柿本幸造さんの優しい挿絵が一層温かい心にしてくれました。
こちらの作品の季節は春、若草色が目に柔らかく映ります。
柿本幸造さん、生誕100周年なのですね。
復刊絵本もあるようで、子どもの頃大好きだった「こねずみ ちょろちょろ」が復刊されるといいのになぁ、と思いました。
柿本さんの温かい色彩と、柔らかいタッチは本当に素晴らしいですね。