こわいもの知らずのしまうまくん。
夜の草原をたったひとりで駆けていきます。
こわいもの知らず具合に驚くおとなのどうぶつ達に
しまうまくんは、どんどん調子に乗っていきます。
それもピークに達したころ、みんなに散々聞かされていた
あの「ライオン」に遭遇。
今までの自信はどこへやら、今まで出したこのとないスピードで、
命からがら逃げて仲間のところに戻るお話です。
しまうまくんの無謀さ、それはもちろん本を読んでいる子どもへの
警笛でもあると思うのですが、このライオン追いかける以前に
水に落っこちてしまって、追いかけることすらできなかったんです。
なんだか「幽霊の正体見たり 枯れ尾花」な感じがして、
本を読む側には、「なんだ、やっぱり大したことないじゃん」って
印象が残り、少し残念でした。
個人的には、危機一髪だからこそ、教訓として生きてくるんじゃ
ないかな〜と思ってしまいました。