この本を読んで、タリバンのマララ襲撃は避けられなかった事を実感しました。
それほどにマララの活動は挑戦的でもありました。
教育を受けたい、当たり前の生活をしたい…、あまりにも当然の主張が、これほどまでに迫害を受けなければならないことに恐怖を感じますが、マララは意志の人であり、行動の人であったことを痛感しました。
襲撃後の治療の生々しさを知ると、つくづくマララが宿命のために生かされているのだと思います。
巻末にあるパキスタンの歴史解説には、紛争の根源の奥深さを知ることが出来ました。
マララのノーベル平和賞に終わらず、これからの平和構築が現実感のあるものでいてほしいと念願します。