朝日新聞でこの本の紹介を読んでから、真っ先に本屋に行きました。
母の話では、私がうまれてはじめておねだりして買ってもらったのが、いもとようこさんの絵本だったそうです。
その大好きないもとようこさんの絵本を、子どもに読んであげるという嬉しさ。
この本、奥が深くて、最後のページの迫力に圧倒されちゃいますけど、
最初のお姉ちゃんの言葉があったかいですね。
「こうして手をつなぐと、あったかいでしょ?」
幸せは、こんな身近な人への、小さな心遣いにやどっているんですよね。
実話がもとになっているのは、ここまで。
世界中の人と手をつなごうと思っても、遠くにいる人に手を伸ばすことが、いつもいつもできるわけではありません。
だけれど、自分に手の届く人と手をつないで、その人もその人に手の届く所にいる人と手をつないで、そうやって、みんなが近くにいる人と手をつなげば、気が付けば世界はちょっとずつ、つながっていきます。
世界は、実はこんな小さなふれあいの積み重ねなんですよね。
まだ小さな子ども達が、大きくなって意味が理解できるまで、開いては閉じ、閉じては開いて読むことができるよう、リビングの片隅に置いておきたい本です。