この本を読んで、娘がまだ幼かったころ、「ねぇ、ママ?ママのおててはどうしてこんなにあったかいの?」とよくたずねてきたこと、そして「それはねあーちゃんをぎゅっとするため、あったかあくするためだよ!」と答えると満面の笑みで「ママだ〜い好き」と抱きついてきたことを昨日のように思い出しました。そして私の心がどれほどあったかく幸せな気持ちになったかも同時に思い出しました。その娘ももう小学生となり、そんな会話もなくなってきていました。しかし、この絵本を見つけて、いもとさんのファンの私たち親子は迷わず購入し読ませて頂いて、久しぶりに娘とほっこりあったかい気持ちになりました。てぶくろとつく題の絵本は様々ありますが、これは世界中の人とつながることができる絵本だと思います。各地で戦争や飢えや格差など人のぬくもりが、人と人とのつながりが軽んじられてきている今、本当に誰でも簡単につながることができる、あったかい、幸せな気持ちになることのできるたった一つのてぶくろがどんなに必要か考えさせられました。絵本を読んだあと、娘が「このお話、国語の教科書にのったらいいね!」と言いました。本当にそうなったら素敵だなあと思います。