【内容】
しんだらどうなるの?死んだ後の手続きや裁判、地獄、極楽。全3巻であの世のあらましを紹介する絵本シリーズ。
第3巻は極楽。仏教の世界観の図解、極楽の簡単な説明、極楽キャラクター紹介(阿弥陀如来&25菩薩 そして十王)、天国いろいろ、極楽へ行く取りくみ、この世でみられる極楽(仏像や美術品など)。
巻末には全3巻の、用語解説付き。
監修:松尾恒一 絵:宮嶋友美 企画編集:こどもくらぶ
【感想】
死んだ後には何があるのか、一通り体験ツアーに出た気持ちになれるあの世紹介絵本。仏教を中心としたあの世の世界にようこそ!ワクワクドキドキの死後の裁判、大絶叫の地獄を通り抜け、ようやく幸せな極楽に参りました。シリーズの番号順に読み進めることで、終わりよければすべてよし!の爽快な読後感を得られます。
地獄で散々な目にあったので、かなり期待していた極楽ですが、正直、極楽は退屈だと思った。遊んでいるだけなのかな?何かしていないと落ち着かない性分の私には、極楽といえども楽しい仕事が欲しいものです。
のんびりできるのは、最初はいいかもしれない。最近よく聞くのが、定年退職した人たちのその後。やることがなくて、環境が変わって(家庭内、地域社会など)もなかなか対応できず、家族にかまってもらおうとして嫌がられ、行き場のない…というあまり明るくない話。これは、きっと「やることがある」「仕事がある」というのが生きがいだったのではないか。だから、極楽といえども、ある程度やることがないと、全員ボケちゃうじゃないか。死んでいるのに、生きがいもないだろうが、やることがなさ過ぎて楽しくないといのは、果たして「極楽」といえるのだろうか?
なんだかんだ言っても、生きている今が一番、楽しくて幸せなのかもしれない。