19の詩とイラストを手掛けていた326さんが絵本を出したのはテレビで知っていましたが、みにくいアヒルの子を基にしたお話と聞いたので、読み控えていました。
みにくいアヒルの子は、最初お母さんがアヒルの子を見た目で否定していたので、それが辛くて・・・。
でも、絵本ナビさんの試し読みで読ませて頂いてびっくり??。
やっぱり326さんは凄いです。
最初の生まれる処から、笑いを取り入れつつ、本当の家族とは一緒に過ごし助け合いながら成長するものだと、可愛らしいイラストでじっくりと教えてくれます。
そして、人の価値は見た目や能力ではなくて、存在そのものが大切だという事、生きていることこそが、一番なんだという事を、シキやハル・ナツ・アキたちがフユを通して教えてくれます。
それでも、見た目を気にし、出来が悪いのを気にしていたフユ。見た目が同じ仲間のライオンの群れに入ってみたら、実力が上のフユを妬み、フユ対し色が違う事を差別します。
群れの中で心を閉ざし顔つきまで変わってしまったフユは、自分がいるべき場所は、今も自分を探してくれているシキの処だと思いなおします。
再開後、家族の本当の気持ちを知ったフユは、皆を大切にし、幸せに暮らします。
読んでいるうちに、涙が出てきました。
これから思春期に入り、色々悩むことが増えてくるであろう子供と一緒に読みたいと心から思いました。
学校の読み聞かせでも、ぜひ、取り入れたいと思います。
人の価値って何だろう?そのことを教えてくれる、本当に素敵な絵本ですよ。