舞台は、ふかいふかーいジャングル。主人公はちびっこゴリラ。
このゴリラくん、おじいちゃんに頼まれて、ツルさんの卵を受け取りにいきますが、それを見ていたベルベットモンキーにあらぬ疑いをかけられて、追跡されてしまいます。追跡者はどんどん増えて、ベルベットモンキー、チンパンジー、ボノボ、マンドリルと全部で4匹。あらぬ疑いもどんどん増えて、ちびっこゴリラはとんでもない悪者と思われて・・・。
「ほんとうもほんとう。ちゃんと この めで みたんだから」という言葉がいかに、いいかげんか!私たちも、チラッと見ただけのことを、何か勘違いして解釈していないか、思い込んでいないか、気をつけないといけないなぁーと思いました。
そして、最後に疑いを晴らしてくれた小さなお友だちが、実は、いつもちびっこゴリラのそばにいたのですね。もういちど、最初から絵をよーく見たら、なるほど、なるほど。(字ばかり追ってないで、ちゃんと絵をみないといけませんねぇ)
このゴリラくん、しぐさや表情が本当に愛らしいんです。健気に一生懸命にお手伝いをしている姿が可愛くって〜!早とちりのちょっとおばかなおサルさんたちの表情や雰囲気も、とてもよくでています。絵のタッチ、落ち着いた色合いも両方、とってもステキです。
インパクトのある表紙、見返し、おはなしと隅から隅までまるごと楽しめる絵本です。