矢川 澄子さんの名前は多くの翻訳本で見ますが、
今回、洋書と比べながら読むと、
翻訳なのか、矢川 澄子さんの絵本なのか
というぐらい英文には書かれていない過剰な文が多くあり、
絵本として子どもたちに読み聞かせをしようとする親からすると
話が長いだけ、子どもたちもだれてくるし、
英語で子どもたちが理解できたらと残念に思うほどでした。
例えば、他の王子がどこにも痛ましい死に方をしたとは書かれていないのに訳文では載せていたり、
具体的な死に方も書かれていないのに付け足されていたり、
シンプルな英文に対し、2倍ぐらい無駄な装飾文が多く、
読むのも聞くのも大変で、せっかくの
エロール・ル・カインの絵の美しさを楽しむのも
半減するように思われました。
もし手元に置くなら、洋書にするかと思います。