絵が細やかで美しく、とっても優雅な感じです。
「王さまとお妃さまが大切な大切な王女のおむこさんを探す」というお話です。昔話によくあるパターンのお話ですね。著者の紹介に「心髄は伝統的な物語の再話や、古典文学を独自のおとぎ話に仕立てる〜」とありました。
画面があまりにも優美なため、どうしても昔話を読んでいる気分になるのですが、スーツでネクタイ姿の王さまや、バンダナを巻いてタイプを打つ賢老の姿、飛行機やロケット弾などを見て、頭の中を軌道修正しながら読みました。求婚者たちが「世界でいちばんすばらしいもの」として持ってくるものが多様で面白かったです。
それにしても、王女は美しく、両親にも恵まれ、何不自由ない生活。さらに、自分では何の苦労もなく素敵な若者の妻に・・・。うーん、ちょっと妬ましいかも・・?(笑)