ちょっとゆかいで、心温まるクリスマスの絵本です。
赤、緑、茶色、そしてほんの少しの黒という色数を抑えた画面は、シックで落ち着いています。でも、赤と緑というクリスマスカラーによって、クリスマスのわくわく感も伝わってきました。文字は緑のインクですが、絵に馴染み、絵との一体感が感じられました。
サンタクロースが奥さんからお弁当を手渡され、お仕事の前に食べてはダメ、眠くなるから・・・、と注意される場面で 物語のだいだいの予想がつきました。思わずニヤリ。そうです。やっぱり食べてしまうのです!そして、そのまま夢の世界へ・・・。子どもたちが楽しみにしているプレゼントはどうなるのかな?
心優しい動物たちがいて良かったです!動物たちがプレゼントを携え、四方八方に駆け出していく場面は壮観です。「使命を果たすために頑張るぞ!」という動物たちの気持ちが伝わってきました。今さらながらですが、ロジャー・デュボアザンさん、絵がお上手だなぁと思いました。そして、陣頭指揮をとったキツネさん、最後までありがとう!