出産直後、以前からやってみようと思っていた読み聞かせのために注文した、購入第一弾の中の一冊、でも結局は「自分のための一冊」になった、大好きな絵本。
見せます、読ませます、泣かせます。
産まれてきたら、なんて言おう。
どんなことを、してあげようかな。
みんなで一緒に、いろんな景色に会いたいね。
そう、こんなふうに、未知との遭遇を家族全員が待っていた。
そしてとうとう、ある満月の次の日、ぷっくりふくれた赤いお花が花開く。
こんにちは、あかちゃん!
何度も繰り返し読んで、ようやく涙なしでも読めるようになった頃、1歳の息子が頻繁に「読んで」と運んでくる姿を見て、また感涙・・・。
そんなわけで、我が家のヘビーローテーション本となって、やっと気がついた仕掛けがあった。
冒頭では、あかちゃんの覗き穴だったお母さんの「おへそのあな」、それが後半で、お月さまとリンクしていた。
花のつぼみが膨らんでいき、お母さんのお腹も膨らんでいく。
十月十日が満ち始め、夜空の月が満ちたとき・・・。
すべてが一気に開花する!
これに気がついたとき、再びこの絵本のステキな仕掛けに完全に脱帽。
長谷川義史のすごい手腕にまんまとはめられ、さんざん泣かされた一人として、すべての親になった人へオススメしたい。