ロバが飼いたくて市場に出かけたアナトールさんです。
あいにくロバはいなくて、おうしを連れ帰ります。
おうしがいても、やっぱりロバが飼いたくてまた市場に出かけたアナトールさんです。
今度はヒツジを連れ帰ります。
そんなこんなで、次第に動物たちが増えていくアナトールさんですが、動物たちとアナトールさんの不思議な関わりが面白く感じられました。
どうしてもロバをあきらめきれないアナトールさんのために、動物たちは順番に出かけていきます。
動物たちがアナトールさんの気持ちに応えようとしなければ、次第にいなくなっても不思議ではありません。
でも、結末は当然かも知れませんが驚きでした。
ロバが増えて、アナトールさんの家は大家族になりました。
何よりも心の通いあう大家族です。
シンプルな線で描かれた、シンプルなお話です。
でも、思いやりがこんなにシンプルだったら、世の中幸せだと思いました。
ストレートに愛らしい絵本です。