鉄道や道路、ダム、工事で使う材料をつくる工場などの、現場を緻密なイラストで紹介する社会の本。
2016年刊行。
「モリナガ・ヨウの土木現場に行ってみた!」(アスペクト)を絵本として再構成・出版。工事現場の取材は2006〜2009年にかけて行われたもの。
工事の関係者しか入れない場所のことを事細かにイラストに描いてくれた。重機やいろんな工夫、材料、作業員向け便利グッズ、安全対策…この世の中は知らないことだらけだ。
例えば、海底のやわらかい土壌を改良する技術や、巨大なトンネルを効率よく掘る技術、周辺の環境に配慮した工事方法など、工事現場ではいろんな新しい方法を試していて、常に進化している。
取材は2006年〜9年ごろなので、2024年の現在では、もっとスゴイ技術ができているのだろうと思われる。
うちの近所や、行く先々で「工事」しているのだが、
ああいうところで働いている人たちのすごさや偉大さがわかる絵本。知らないと何気ない風景になってしまうけど、ちょっとでも関心をもつと、先人たちの素晴らしい技術や努力が形を成しており、子孫たちが豊かに幸せに、安心して暮らせるようにしてくれたと思えて、感謝する。
大人が見ても面白くてためになる絵本。
大きな画面で、ゆっくりじっくり味わいたい。