主人公のななえちゃんは、お手伝いをしたことがありません。
学校の友だちがお手伝いの自慢をするのにケチを付けたら、逆に言い負かされてしまうほどに、何もしたことがありません。
でもそんなとき、家に帰ったらおばあちゃんが怪我をしていて、家事ができなくなっていました。
ななえちゃんは、はりきります。
「おばあちゃん、 わたし なんでも おてつだいする。 まかしとき!」
最初は、慣れないながらもできていました。
でも、やっぱり失敗してしまって……。
失敗したななえちゃんに対する家族の反応が、愛情豊かです。
こんな家族に囲まれて育ったら、どの子もどの子も素敵な大人になれそうです。
お手伝いがテーマの絵本ですが、家族愛もひしひしと伝わってきます。
家に1冊置いておきたいような、とても素敵な絵本です。