「お月さまと王女」というタイトルにもひかれましたが、ブライアン・スミスさんの作品で知らないものだったので、手にとりました。月からうさぎがやってくるという設定で、とてもファンタジックな世界を象徴的に、カラフルに描いてあって、主人公のソフィーと一緒に夜空にひきこまれるような気分になりました。月が地球を照らすシーンの絵が特に気に入りました。物語は、不思議なうさぎに連れられて月に連れて行かれたソフィーが、月の世界にも自分の家族や友だちが住んでいて、にこやかで幸せそうにしているのを目の当たりにして、「みんな、本当はすなおでやさしい子(人)なんだ」ということを知るというもの。メッセージのある絵本でした。もともとハードカバーで出ていたものが、今回、ペーパーバック版になったそうです。持ち運びもしやすいので、贈り物にもいいなとおもいます。