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霧のなかの白い犬」 てんぐざるさんの声

霧のなかの白い犬 著:アン・ブース
訳:杉田 七重
絵:橋賢亀
出版社:あかね書房 あかね書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2016年03月18日
ISBN:9784251065728
評価スコア 4.5
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みんなの声 総数 3
「霧のなかの白い犬」は現在購入できません
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  • 伏線がしっかりしていて想像しやすいです。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子22歳、女の子17歳

    2017年夏の全国学校図書館協議会選定図書に選ばれた1冊です。
    この作品はイギリスでカーネギー賞にもノミネートされています。
    主人公のジェシーは11、2歳でしょうか。同い年のいとこのフランはいかにも問題を抱えているティーエージャーという感じで描かれています。

    物語を読み始めた時、全く違う話なのに、世界観が「時をかけるおもちゃの犬」に似ているなぁと思っていたら、邦訳者が同じでした。

    この本の中で「白い犬」はとても重要なキーになっています。
    たぶん、物語に出てくる「おばあちゃんの秘密につながる」ジェシーが見つけた写真というのが、表紙絵に描かれているモノなのだと思います。
    物語の中で語られている犬は、「白いジャーマンシェパード」らしいのですが、残念ながら表紙絵の犬は日本犬(秋田犬とか紀州犬あたり)にしか見えませんでした。
    最初に本を手にとって目に入るのは、表紙絵なので、
    物語の中でおばあちゃんの家で飼っているスノーウィが、実は「シェパード」らしいと気がついて、そのあと頭の中で修正するのは大変でした。

    この物語は現代の子どもたちが、過去のナチスドイツがしたことを、それぞれのおばあちゃんたちの記憶をたどることで、
    遠いところで起きた絵空事ではなく、
    「確かにそれが行われていたのだ」と、実感することのできる物語だたっと思います。
    ナチスドイツに関連している物語であるのですが、それを語るにあたっての作者の伏線の引きかたがとても自然でわかりやすくてよかったです。
    英語(日本でいうところの国語の時間)やドイツ語の授業が物語に関連付けられていて、それぞれの先生たちの言葉が心に響きました。

    また、授業の一環として昔のグリム童話の中から、『盗賊の花嫁』というお話が紹介されています。
    このお話は原作で読みたい人はグリムの昔話が、いろいろな形で日本でも紹介されている本があるので、探せば読むことができます。
    (一番簡単に、『盗賊の花嫁』にとても近いディテールで紹介されている作品はこぐま社から出ている「こどもに語るイギリスの昔話」から「フォックス氏」だと思います)
    気になる人はぜひ読んでみてください。

    投稿日:2017/06/04

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