巣箱を作ることで人々は恩恵を得ること、自然保護にもつながることを
知ることができました。
でも、これらの重要性について研究がされて認められたのは
たった100年前の出来事なのですね。そこにも驚きました。
その前までは捕獲するための罠であったことにも驚きです。
この絵本はドイツの貴族の男性がはじめたという巣箱の始まりと、巣箱には
どんな役割があるのかを知ることができるノンフィクションの絵本です。
第63回青少年読書感想文全国コンクール、小学校低学年の部の
課題図書となっています。
この絵本は研究するってなんだろう?どうして研究するんだろう
というきっかけを教えてくれる絵本でもあります。また
自然について、人と自然の共存についても考えることができる絵本です。
巣箱の始まりの歴史を調べるという社会的な学習もできる
絵本だとも思います。
さまざまなアプローチができる絵本だと思いました。
でも、堅苦しさはありません。素敵な絵と完結でわかりやすい
文章だからすっと心に入ってくると思います。
一人の人がちょっとしたことに疑問をもち、そしてコツコツと
研究をし、データを積み重ねていくこと。じっくりと一つのことを
学ぶということも重要である。子供たちにもそんな学び方もあるという
ことをこの絵本を通して知ってほしいと思いました。
知りたいから研究するということはどういうことか知るきっかけになればと
思う本ですね。
夏休み、この絵本を通して読書感想文でもいいし、社会の自由研究、
工作、理科、色々な「学び方」を探してみて下さい。
そのヒントはたくさんたくさんつまっている絵本です。