初版が1972年。レトロな雰囲気の駅員室、そしてなんといっても電車ではなく機関車! 読んでいて、心地良い懐かしさを感じました。
どんくまさん、決して軽い気持ちで駅長さんになったわけではないのですね。
どんくまさんの機関車に対する熱い想い。そんな所もしっかり書かれていたので、いっそうどんくまさんに共感できたし、物語の中に私も入り込めました。
今回とくに私が印象的だった柿本さんの絵は、
・お話の冒頭で、駅が空の上から見るようなアングルで書かれていた場面。
・どんくまさんの間近に迫りくる大きな機関車の場面。ちょっと怖いくらい迫力があります。
お話ができて40年以上の歳月が経ちましたが、どんくまさん、あの駅でまだ駅長さんやっているのかな?きっとやっているんだろうなあって、そう思わせてくれるような、余韻あるラストが、また良かったです。