元気な女の子の猫のおはなし。ポターさんご自身が、世間一般の、あるいは直接に求められる女性像にうんざりして?、思いをキティに託したのかな?と思いました。狩用の男物のジャケットを着て、ブーツを履いているキティ、かっこいいです。
本を手に取り、大判で字が大きく読みやすそう、そしてブレイクさんの絵も良いなぁと思って読み始めましたが、ストーリーに入りこめず、イマイチ楽しめませんでした。キティが時々、ミス・キャサリンになるのも分かりにくかったです。
ビッグネームであるポターの作品であること、そのポター生誕150年を祝う出版であること、イラストで評価の高いブレイクが意気込みを持って絵を描いたこと、そのどれもが素晴らしいことなのですが、「この本面白いよ」と自信をもっておすすめできないところが残念でした。
「ポターのことを全部知りたい」「全部の作品を読みたい」という人には意味のある本だと思います。絵は、どなたが書いても、ポターさん本人の絵でない以上、いろんな意見がでてくることと思いました。