ちょっと強引な写真絵本ではあるけれど、それだけに切実な思いを感じる内容です。
煙突が出すのは毒をもった煙です。
その煙が北極にたどり着くまでを、視覚的に追うことはできないけれど、温暖化という言葉に置き換えると、想像することができるでしょう。
そうすると、北極圏に限らず、煙の影響を受けている生物や土壌が、次第に北極に向かっていることもわかるでしょう。
実に壮大な思いの先で、シロクマをとらえている絵本です。
世界中には無数の煙突があります。
全ての煙突が毒を吐き出していたら、笑い事ではすみません。
煙突だけではなく、戦争という行為が、無意味に毒を出し続けていることを思うとたまりません。