誰もが一度は聞いたことのあるであろう、「雨二モマケズ」に絵がついています。ポップな感じで、抽象的でいいと思います。あまりに具体的に描かれていると、気持ちがそちらに集中してしまうし、想像の余地がなくなってしまうからです。
なぜ赤ちゃんや子供向けのイメージがあるミキハウスから出版なのだろうと本を読む前は疑問でしたが、出産祝いなどにとてもいい本であるからかなと思いました。気づいたら素晴らしい作品が子ども部屋の本棚にあったなんて素敵だと思います。初めは絵に興味を持ってこの詩の音に興味を持つくらいかもしれませんが、成長とともにこの詩の世界を味わうことになるのでしょう。
この「雨二モマケズ」、私は大きくなってから知りましたが、娘はEテレの「にほんごであそぼ」でもう親しんでいます。なので、幼児や小学生がお土産などでもらっても「あっ、知ってる」と喜ぶと思います。