新刊
そうじきの なかの ボンボン

そうじきの なかの ボンボン(フレーベル館)

世界にはまだ、誰も知らない不思議とすてきでいっぱい!

  • かわいい
  • 学べる

スピニー通りの秘密の絵」 なみ@えほんさんの声

スピニー通りの秘密の絵 著:ローラ・マークス・フィッツジェラルド
訳:千葉 茂樹
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2016年11月20日
ISBN:9784751528631
評価スコア 4.33
評価ランキング 16,095
みんなの声 総数 2
  • この絵本のレビューを書く
  •  13歳の少女セオは、美術館の警備員をしている祖父と、一日中数式に取り組み夢の中にいるような母との三人暮らし。ところが頼りになる祖父は、ある日、事故で亡くなってしまいます。「卵の下を探すんだ」という言葉を遺して。

     卵の下を探しているうちに現れた謎の絵。セオは、たまたま知り合った同い年の少女、ボーディと一緒に謎を追っていきます。

     謎の絵は本当にラファエロ? でも、どうしてこんな描き方?という謎ときに付き合いながら、私の絵画史への興味も増していきました。そして、絵の来歴に迫るにあたって図書館情報学修士を持つ専門家の頼もしさ、コンピュータデータベースの素晴らしさに感動。さらに何より少女たちの行動力、機転に感嘆。

     おじいちゃんが謎の絵を持つことになった訳は、ナチスの美術品略奪とその返還プロジェクト、モニュメント・メンという歴史的事実を基に設定されています。(映画「ミケランジェロ・プロジェクト」を見ていたので、よくわかりました)セオたちが謎を追った結果、おじいちゃんの心残りが解決されました。良かった!

     卵の下に大切なものが隠されていたように、この本のストーリーの下にも様々なものが豊かに横たわっているように思いました。


     P.S. 本を手にとってページをめくった瞬間、「カニグズバーグのにおいがする?」と感じた私。(あくまで個人の感想・思い込みです)そして著者紹介を読むと、一番好きな本の一冊は『クローディアの秘密』とあり(!)、私の嗅覚はまんざらでもないかも?と思った次第ですが・・。

    投稿日:2017/02/20

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「スピニー通りの秘密の絵」のみんなの声を見る

「スピニー通りの秘密の絵」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

きんぎょがにげた / しろくまちゃんのほっとけーき / いないいないばあ / じゃあじゃあびりびり

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



いくつのえほん掲載絵本児童書一覧

みんなの声(2人)

絵本の評価(4.33)


全ページためしよみ
年齢別絵本セット