無難に無難に、目立たずに生きていたい主人公・日色拓と、母と約束したから・・・と頑なになってしまっている真中さん。
真中さんという存在は、他の女の子達からすれば煙たいもので、男の子達にとってでさえ異質に感じるであろう姿に見えました。
高学年の中で、様々な自己主張の強くなっている子供達が、自分達なりに折り合いをつけていこうともがく様子が眩しく、でももどかしく感じられました。
ある程度出来上がっていたクラスのカラーに、じわじわと波紋を広げた真中さん。
でもだんだんと浄化されるかのように、カラーが変わっていくのが感じられ、最後はすがすがしささえありました。
日色くんの中に芽生えた新たな心持ちと、新たな気付きを得た真中さんの交流が楽しみになるラストでした。