いつ誰にでも起こりうる、認知症をテーマにしたお話です。
優しくて、いつもつばさのことを可愛がってくれていたばあばが、少しずつ少しずつ変わっていく。
その変わりようが怖くて、そばに寄ることが出来ないつばさと、お世話に懸命な親達。
つばさの気持ちが痛いほど分かりますし、もう少し親がつばさに寄り添うことが出来ればよかったのかなとも思いました。
でも、記憶を失いゆくばあばのメモが沢山出てきた時、ばあばのそれまで生きてきた姿が映し出され、本当に心優しい人だったのだと分かります。
だからこそつばさの心に強く響いたのではないかと思いました。
人間、心優しく生きてきた人の最期は、何とかしてあげたくなるものです。
自分の生きる姿勢をも考えさせられるお話でした。