5歳の娘と読みました。
ここ近年、「オオカミ」をキーワードにする映画や絵本が
増えている様な気がします。
ちょうど、テレビで放映された「おおかみこどもの雨と雪」を見て、
絵本で「ともだちほしいなおおかみくん」を読んだ娘にとって、
「オオカミ」は童話でみるような悪く怖い存在ではないようです。
この絵本を手に取ったときも、
「オオカミの話、読む〜!」ととっても乗り気でした。
表紙の明るいポップな感じからは想像もつかないほど、
深いお話だということは、
1ページ目ですぐに分かります。
モンゴルのオオカミの群れのリーダー、タオと、
村の若者、バートル。
二人が時間を経て心を通わせていく様子や、
二人ではどうしょうもない、人間vsオオカミの構図、
そしてタオとバートルの無念のラストと、
その後どう変わっていったか。
人間と動物の関係、人間と自然の関係、
食物連鎖、地球の生態系。
いろんなテーマが軽くもずっしり描かれています。
是非、たくさんのお父さんお母さん、先生が、
子供と一緒に読む中で、
作者さんが投げかけている疑問について大人も子供も少しでも考える
きっかけになればと、そう思いました。