とっても共感してしまうお話でした。
表紙で大泣きしているチコちゃんに、ではなくて、ねこのブチョロビッチョロに。
チコちゃんは、ブチョロビッチョロが好きで好きでたまらなくて、あれこれ手を出してしまうのでしょうが、これをやられるブチョロビッチョロにしてみれば、有難迷惑に他なりません。
小さい子が好きじゃないという犬を知っていますが、きっとこんな気持ちなんでしょうね。
全身全霊で向かってくるその愛情が怖い、といったところでしょうか。
でも、その愛情が自分ではなくて、他の誰かに向かってしまうのには、ちょっと複雑。
最初から最後まで、もう共感だらけの楽しくて面白い絵本です。