鬼の孤独を描く本。村人は誰も鬼を仲間にいれてくれません。ただ鬼は友達が欲しいだけなのに…とても切ないお話です。私が特に印象に残ってるのは、おじいさんが鬼と一緒に寝る場面に犬の骨を枕元に置いて逃げるところです。次の日の朝、鬼は村から追い出されます。本当に鬼がかわいそうって思ってしまう。とても迫力のある色のはっきりした絵です。鬼もとても大きく描かれてるのですが、島ひき鬼の背中はとても小さいです。
子どもに読んで聞かせる昔話として、私はおすすめします。小さい子どもが一人で読むよりは、ぜひお父さんやお母さんのひざの上で読んでもらいたいお話です。