私が初めてルパンシリーズに出会ったのは小学生の頃。
当時はシャーロック・ホームズか、アルセーヌ・ルパン、もしくは赤川次郎さんの作品が初めて読む推理小説という人が多かったのでは。
私はその中でもルパン派でした。ちょっとキザで、スマートで飄々としたイメージのかっこいいルパン。表紙は暗い色を使った劇画タッチで、ゾクッとする印象でした。
でも平岡敦さんの翻訳で読むルパンは、何だかコミカルで親しみを感じます。
ルパンが自分の事を「私」ではなく「ぼく」と言うのも驚きでした。
おまけにヨシタケシンスケさんが描くゆる〜い挿絵が、これまたクールなルパンとは正反対。
これまではマニア向けというイメージがあったルパンシリーズですが、この本なら気軽に手に取って楽しむことが出来そうです。