面白いですね。
桃太郎を主人公の一人称で読むという試みです。
ふだんお話にするのは、
百人力で勇気凛々な桃太郎。
しかしこの絵本の彼はどうでしょう。
彼の行く鬼退治は綱渡りのよう。
心身ともに不安が見え隠れ、
道中も大丈夫なのかなと思わせます。
そう、きっとこんな彼でもあったのでしょう。
有名すぎる作り話の登場人物たち。
彼らの心や温度がみえてきて
より身近に感じることができます。
みんなが知っているからこそのアプローチで
その印象の違いに新鮮な驚きがあります。
いろいろ他の物語でもしてみたい体験です。