白と黒のシャープなボディに、赤のマフラーがとっても似合う今回の主人公は、シジュウカラのツピくん。地上100かい海に100かい地下に100かい、さすがにもう無いだろうと思っていたら、じゃじゃーん、空に100かいだてのいえができたー!
おなかいっぱいひまわりの種を食べたくて、お空のたくさんの仲間たちに協力してもらいながら、一粒の種を大きなひまわりに育てます。
数字や記号にしか興味がなく、絵本を読んでも文字ばかり追う息子、不安でいっぱいの新米母な私。そんな時に出会った、いわいとしおさんの100かいだてシリーズ。息子が目をキラキラさせて毎晩読んで読んでとせがむ夢の絵本でした。可愛らしい絵の中に、息子の大好きな数字がいっぱい散りばめられているんですもの。しかも100個も!(笑)
数字をおいかけるうちに、いつしか、登場するキャラクターへの愛着がわき、「かわいいねぇ」とニコニコしながら眺めるようになりました。今回のツピくんは特に可愛いと夢中になっています。ありがたやありがたや。
このシリーズが終わらないことを願うばかりです。
幼稚園の長〜い夏休みにも飽きてきたころ、そらの100かいだて刊行イベントがあるとのことで、息子を連れて展覧会を見に行ってきました。
原画もさながら、いわいとしおさんが、ご自身の娘さんのために作ったダンボールのおもちゃの数々、見ていてため息がでる可愛らしさに、「ああ、こういう愛情いっぱいなお父さんが描いた絵本なんだなぁ」とジーンとしてしまいました。
ボール紙に描いたツピくんを切り抜いて、ツピくんとお話したり、庭にやって来るシジュウカラのためにヒマワリの種を用意しておき、「ツピくん!」と声をかけたりして、ツピくんとの日々を楽しんでいる息子。これからも100かいだてのお話が手放せそうにありません。