あまりにも有名な桃太郎の物語を、あくまで王道の展開で、
俯瞰図から眺めようという作品。
確かに、絵本の特性を生かして、様々な情報を含んでいます。
季節感、環境や行動、空間把握も盛り込んであります。
道中の進路は、迷路のようですが、追っていくといろいろなことを感じさせてくれます。
わざわざ添えられた別冊には、桃太郎のお話に潜む謎が提示してありますが、
もちろん、聞き手の感受性に委ねたいと思います。
桃は、古事記にも登場する果物だけに、その奥深さを実感しました。
やや大人向けかもしれないので、小学生くらいからでしょうか。