『オニのサラリーマン』続編です。
鬼のお話ということで、節分に読みたいところですが、
実は、神無月(10月)もとい、神在月のエピソードですから、
その頃に取り上げたいものです。
ご存知、鬼のおとうちゃん、オニガワラ・ケンの、サラリーマン出張奮闘記。
出張先は、神様が集まる出雲、任務は警備という訳ですね。
神無月と言われる10月ですが、出雲では逆に神在月。
おお、直行便も、出雲神話にちなんだ「ヤマタノオロチ」号。
造形もきちんとその容姿(8つの頭と8つの尾)を伝えていますね。
八百万の神、と言われるように、たくさん描かれた神々はかなり本格的です。
もちろん、紛れ込んだ外国の方々も、ネタ満載で笑えます。
あしらい方もお見事です。
そこここのサブストーリーをじっくり味わってほしいです。
私的には、出雲で外せない勾玉ネタを、裏表紙で発見し、嬉しかったです。
家族愛もしっかり描かれ、主人公の人柄も伺えます。
富安陽子さんならではの、神々、鬼、妖怪などのキャラクターに、
こなれた関西弁、敬服いたします。
小学生くらいからでしょうか。